宝塚に恋をして

私が恋した宝塚について徒然に。。

拝啓 明日海りお様

日付が変わってしまいましたが…宝塚ご卒業おめでとうございます。

 

宝塚を偉そうに語れるほどのファン歴ではありませんが、私が知る中で貴方ほど過酷な宝塚人生を過ごしたタカラジェンヌを私は知りません。

新公時代は新公主演に加えて本公演での役替わりをされていて、新公を卒業し組が新しい体制になると同時に2.5番手のようなポジションへ配されて。しかもしょっぱながショーヴランとアルマンの役替わり。

更に次の体制へ移ったと思ったら前例のない準トップへとなり、更なる役替わり。もうここまで来たら役替わりのプロなんじゃないかと思うし、役替わりのない公演だと物足りないと感じてしまうほど。(いやその感覚がおかしいのだけれど)

そして組替え。2013年3月25日付で月組から花組へ。

月組に魅せられて月組で初舞台、そして月組へ配属されてそこで10年育ってきたのだからその心中は察するに余りあるものがあります。

そして、人との距離を縮めるのが下手な一人っ子(もちろん違う一人っ子もいると思いますし明日海さんがそうと決めつけられるほど彼女を知っているわけではありませんが。)ですから、この環境の変化に馴染むのに大層骨が折れたのではと思ってます。

余談ですが、一人っ子は他人に入ってきて欲しくない心の領域が人より広くて故になかなか他人に心を開けなくて他人との距離を縮めたりが容易じゃないのですよね。そんな私も一人っ子ですが。

グラフの明日海さんサヨナラ特集を読んだときに、ああやっぱり組替えでご苦労されていたんだなと、でも花組に馴染んで楽しめるようになって卒業されていくんだとわかってとても嬉しい気持ちになりました。ホントに嬉しい。そして同時に、組に馴染んで作品を自身が納得がいくところにまで持っていくにはやはりそれなりの時間を要したんだなということもわかって、それはこの年数だったのかなと勝手に思いを馳せました。そして何というか不器用で可愛くて愛しい方だなと思いました。大好きです。

 

明日海さんの初舞台から卒業までは長距離のハードル走のような宝塚人生だったように思います。

そして、見事にその期待に応え続けたタカラジェンヌだったんだと思います。

大きな大きな花を咲かせて卒業された今、感謝と労いの言葉しか浮かびません。

全ての感謝を込めまして、ありがとうございました。

 

2019年11月24日(日)第27代花組トップスター明日海りお ご卒業を見届けました。