贔屓と出会った話
すみれ帰りをして早数年。今、思いがけず贔屓のいるタカラヅカ生活を満喫しているので、出会いから沼落ちまでを備忘録がてら書いてみます。今と未来の自分のためにも。 因みに、私にとって「贔屓」は1人です。
最近は色んな解釈があるようで、贔屓が複数人いるという方も見かけられるけれど‥。
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探し人がいて、音楽学校生顔見世の機会となるすみれ募金の写真をみてまわった年があった。
ただひたすら音校生の顔を見て該当者を探すという単調な作業をしている中でふと、
顔だけで「この人」という人を選ぶとしたら、私はどんな顔を選ぶんだろう…
という疑問がわきあがった。単調な作業に飽きてきたというのもあったと思う。
あとは、純粋に顔で選ぶとしたら(舞台上のパフォーマンスではなくて)、私はどんな顔を選ぶんだろうという自分の好みを再確認したくなったのと。
すみれ帰りしてから数年、ライトファンのスタンスで宝塚を楽しんでいて「この人」という存在はいなかった。そういう存在がいると楽しいのは知っているけれど、この頃は特に求めてはいなかった。いつか出会えたらいいな~くらい。
この時も出会いを期待していたわけではなく、単純に顔で選ぶとしたら…という自分への興味がトリガーだった。
だから、目に留まって‥目が離せなくなった子がいた時は自分でも驚いた。「まさか私が」じゃないけど(笑)
屈託のない笑顔がとてもまぶしくて、その輝く笑顔に一瞬で魅了された。
男役では少し珍しい色と柄のお着物がとてもよく似合っていて、そんなところにも心惹かれた。私には彼女が誰よりも輝いているように見えたし、1人だけ発光していたんだよね。
(当時、彼女のことは全く話題にのぼっていなくて。誰もが好きになっちゃうくらい素敵なのに何で話題にならないんだろうって本気で疑問に思っていたんだよね。。実は)
気になる方が現れると、本当にそうなのかな?と自問自答するのは私だけじゃないと思うけれど‥かなり自問自答しながら画像を探していた(笑)
宝塚や贔屓に求めるものは人それぞれなので、10人いたら10の答えがある。
私は、宝塚は趣味だから楽しんで幸せになれるツールとして自分の中に存在させたい。なのでどなたか特定の方のファンになるとき、心に留めている指針に「応援していて幸せになれそうな人」というのがある。
このときも、その指針に合っているのかということも合わせて自問自答していた。
(これ書きながら気付いたんだけど、本当に気になるのかなって自問自答し始めているのにいつの間にかこの子を応援できるのかなっていう自問自答に移行していてウケる。自分で思っている以上に速く落ちているというか‥)
彼女は私が今まで自覚してきた好みの顔の系統とは少し違くて、当時から今まで割としょっちゅう戸惑っている。顔で選んでおきながら好みど真ん中ではなかったのは、好みの認識と実際に差異があったのか、それとも、顔で選ぶといいつつ顔以外の何らかの要素も含めて惹かれたのか。。。
明確な答えが出る日は来ない気がするけれど、誰かや何かに惹かれるって理性を超えた次元で起こることなので不思議で面白い。
私にとってこの出会いは予想外のタイミングで、そして予想外の期だったけれど、
また何年か経って振り返ってみたときに「ああ…」って腑に落ちることがあるのかもしれないな。